独立するためには資格は必要？

カウンセラーは資格が必須というわけではありません。しかし、実際にプロのカウンセラーとして活動している方の多くは、国家資格の公認心理士や臨床心理士、産業カウンセラーといった資格を取得しています。持っておいて損はないため、カウンセリングスクールの講座を受講し、資格取得を目指してみてもよいでしょう。

店の名前を決めておくこと

開業する前に、カウンセリングルームの名前を決めておきましょう。店名を決めるときは、「呼びやすく覚えやすい名前にすること」「お店の雰囲気に合う名前にすること」が大切です。また、他店とかぶらないように、インターネット検索を行ってすでに使用されていないかを調べたり、出願中や登録済みの商標を確認してみたりすることをおすすめします。

店名を決める際の注意点は、「クリニック」などの単語を入れないことです。診療所ではない店舗が「クリニック」という言葉を入れると、法律違反になります。

カウンセリングの実施場所もチェック！

「どこで開業するのか」も重要なポイントといえます。いきなりアパートの1室を借りるのではなく、予約が入ったときのみレンタルルームを借りる、ご自宅の1室をカウンセリングルームにすることをおすすめします。

アパートの1室を借りる場合、部屋代や電気代はもちろん、敷金や礼金などの費用がかかります。費用を節約するためにも、最初は貸し会議室で始めて、予約が多くなってきたころに専用のカウンセリングルームを開設するのが賢明です。

開業資金の準備

開業資金はアパートの1室などを借りるのか、自宅の1室をカウンセリングルームにするのかによって異なります。カウンセリングができるほどのスペースを借りる場合、家賃だけで10万円以上になります。自宅で開業する場合は、パソコンなどの事務用品や予約サイトの利用料、宣伝費がかかります。

ホームページの作成も忘れずに！

開業する前に、ホームページを作成しておきましょう。ホームページに最低限掲載しておきたい項目は、以下のとおりです。

• プロフィール
• サービス内容
• 住所（地図）
• 営業時間
• 予約・お問い合わせフォーム
• お客様の声

インターネットを活用した集客を行う

集客が簡単で、最も成果が出るのがインターネットです。インターネットを活用した集客方法の1つが、広告費用を支払うことで作成したホームページを上位に表示できる「リスティング広告」です。リスティング広告は、ワンクリックあたり数十円から数百円と自分のホームページが見られるごとに料金が発生するものですので、無駄な広告費用が発生しません。また、多くの人がホームページを見ることになりますので、自然と多くのクライアントが集まってきます。開業したけれどなかなかクライアントが見つからないという場合には、試してみてもよいでしょう。

開業届の出し方

カウンセラーとして開業するためには、税務署に個人事業の開業届を提出しなければなりません。用紙などは、国税庁のホームページからダウンロードできます。開業届には、以下のような項目を記載します。

• 税務署名：お住まいの地域を管轄する税務署名
• 提出日付：税務署に郵送した日付、窓口で提出する日付
• 納税地：自宅の住所地、事務所の住所地など
• 個人番号：12桁の個人番号（マイナンバー）
• 職業：これから始める仕事の内容を表す職業（カウンセラー）
• 屋号：開業時から使う屋号